岡田美術館は2013年に開館した美術館で、斜面の中腹にあり、その傾斜を生かした設計がされています。
広い前庭では巨大な「風神雷神図屏風」を眺めながら足湯にも浸かれます。
庭園も、その傾斜地を歩ける渓流コースがメインだそうなのですが、
私たちが訪問した際は閉鎖されていました。
現在見学できる庭園は開化亭周辺のエリアのみとなります。
「開化亭」は明治半ばこの地にあった外国人向けホテルの名前にちなんだ屋号で、
昭和初期の日本家屋を改装した和風のミュージアムカフェです。
時間がなくお茶することはできませんでしたが、庭から見下ろす開化亭は風情たっぷり。
箱根の豊かな自然と一体になった庭園は、まるで山中を散策しているような自然さです。
鮮やかな紫陽花も目を楽しませてくれました。
庭園は美術館とともに整備されたとのことですが、石材や苔など全くそう感じさせない馴染み方でした。
地形や日照の活かし方、園路や石の据え方など、作為を意識させない、計算された自然さに驚きます。
次回は是非渓流コースも見学したいと思います。